【鳶職に欠かすことのできない装備についてどれだけ知ってる?】
鳶職人がどんな仕事をしているか、そしてどんな装備をしているのかを知れば、
鳶職の凄さを少しなりとも理解できるでしょう。
命がけで、作業にあたる鳶職人には欠かせない装備があります。
■鳶職とは
建設現場で足場を組み、鉄骨を組み立てるといった高所作業を行う職を指しています。
しかし、担当する作業には種類があって一般的に見る機会が多い「足場鳶」だけでなく、
鉄骨・橋梁・重量鳶と呼ばれる技術職に分かれています。
家づくり、マンションづくりとなる場合には「足場鳶」が活躍します。
高所作業現場に欠かせない足場を設置するために、鉄パイプや足場板などの仮設材料を運んだりもします。
鳶職は建物を建てるワケではありません。基本は足場を組むのが仕事で、
後から現場に入る職人が安全に作業できるような役回りです。
■装備について
鳶職をよく見てみると、腰回りには装備品をぶら下げています。
なかでも、手に馴染んだ道具や工具を使用したいという職人は多く、
装備品はカスタマイズするケースもあるようです。
装備としては、足場を組む際に使用するハンマーがあります。
水平材や斜材を繋ぎ止める際にくさびを叩き込むために使うので、必ず腰に装備しています。
また、ボトルカッターといって、鉄パイプや鉄筋をまとめる針金を切るためのペンチに似た道具もありますし、
足場をつくるための両口ラチェットレンチもあります。
ちなみに、こうした工具や道具を腰回りにぶら下げるのですが、セーフティーワイヤーも装備しています。
これは工具類を固定するためのワイヤーになります。
どうしても、高所作業をしている際、過って工具を落とす危険も生じるためで、
そうならないためにしっかり固定されています。
こうした装備品の中で鳶職にとって大事になるのは安全帯です。
高所作業中の転落事故を防ぐための命綱になります。
高所作業に従事する場合には、この安全帯の装着は義務付けられています。
■鳶職の装備品の重量
フックをカラダに固定し、工具を落とさない工夫などもこらしたり、
必要に応じて素早く手に取れる工夫もされています。
セーフティーワイヤーや安全帯などを標準装備するのですが、その姿は重装備です。
こうした腰道具をぶら提げて作業にあたる鳶職の方々は、どれくらいの重量物を腰に提げているのかといえば、
ハンマーの重さもありますが、平均して約10kg程だと言われています。
これは、鉄骨鳶の標準装備の重さになり、鉄骨仕様のフル装備はさらに重みがプラスされるようです。
これだけの重量物を提げて作業するというだけに腰痛も心配になります。
これは、装備品となるベルトの品質も重要視されていて、高い品質のものだと疲れないといいますし、
高所での作業でもバランスが崩れにくいといいます。
確かに、高所では風も強く吹くでしょうし、左右対称で道具を身につけているワケではないので、
バランスを取るのは難しいものです。
足場も狭いとなるなら、こうした品質にこだわるのは重要でしょう。
さらに、装備品で鳶職がこだわるのは「命綱」です。
足場の上で使用する際、足場の転落防止用のロープにDカンを通して使用するのですが、
フックをかける位置の高さも腰より高いか低いかによって命綱に必要な強度も変わるのだそうです。
ですから、そうした種類の確認もしましょう。
鳶職にとって決して軽くはない装備品をつけての作業は、負担になるでしょう。
どんな人向けなのか、装備品にも向き不向きがあるので、使用感などを確かめながら、
カスタマイズするのが良いでしょう。
安全に作業するためのものですから、決して妥協せずに、品質重視で選ぶのも大事になります。
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